教員で探す >  皆川 満寿美 >  心の不安と宗教A(1020)

科目名  心の不安と宗教A(1020)
担当者名  高橋尭英たかはしたかひで
開講期  前期
単位数  2単位
曜日時限  火曜 2時限
教室  B207
授業テーマ  我々は時として言いしれぬ「不安」を感ずることがある。古来、人は「有限性からの解放、解脱、救済、超克、超越の追求」と定義される宗教によって、その不安を乗り越えてきた。この「不安」からの解放、超克という問題について、仏教という世界宗教を結果としてつくったと言われるゴータマをケース・スタディとして、原始仏教経典を資料としてその生涯を顧みることによって、この不安からの解放という問題について考える。
授業計画  哲学と宗教が円融するインド思想の中で、特に仏教を取り上げ、仏教の祖師ゴータマブッダを一人の人間として見て、彼が如何なる「心の不安」を懐き、それを如何に乗り越えたかを、彼の生涯を概観しながら彼の人生に対する姿勢学び、仏教という思想の根本思想とその人生観について学ぶ。

授業計画
回数 授業タイトル 学習のポイント 参考頁(テキスト)
1回 授業の概要 内容の紹介と進め方の説明 なし
2回 ブッダの時代 ゴータマ・ブッダの生きた紀元前5世紀のインドの社会と文化を解説し、理解を深める。 プリント配布
3回 資料とブッダという呼称 ゴータマ・ブッダの生涯を知るための資料を紹介し、ブッダという呼称について解説する。 プリント配布
4回 誕生 誕生にまつわるエピソードについて、仏伝文学作品や仏教美術作品をもとに理解を進める。 プリント配布
5回 誕生・若き日々 幼年時代のゴータマについて、仏伝文学作品の記述や仏像彫刻などをもとに理解する。 プリント配布
6回 若き日々の悩み ゴータマの結婚に関するエピソードを学び、彼が抱いた「心の不安」を仏典の古層の記述をもとに理解する。 プリント配布
7回 出家 ゴータマの出家に関するエピソードを仏典の記述や仏教美術作品をもとに再構築し、理解を進める。 プリント配布
8回 修行 仏伝文学作品をもとに、ゴータマの体験した修行をヨーガとタパス(苦行)という観点から分析し理解を進める。 プリント配布
9回 降魔 仏伝文学作品に現れる悪魔の誘惑のエピソードについて理解を進め、その意義について考える。 プリント配布
10回 さとり ゴータマが覚者となった「さとり」について仏典に述べられている諸説を紹介し、その意義について考える。 プリント配布
11回 布教活動 仏典に述べられているブッダの布教活動の具体例を紹介し、その伝道に対する姿勢について考える。 プリント配布
12回 般涅槃 ゴータマ・ブッダの最晩年の姿を大般涅槃経をもとに分析し、彼の人生に対する姿勢を学び、彼の遺言の意義を理解する。 プリント配布
13回 まとめ ゴータマの抱いた心の不安と彼の残した解消法(=仏教)の意義を考える プリント配布

履修条件・成績評価の基準等 本年度は出席をとる。出席が全授業回数の三分の二に満たない者には単位を認定しない。成績評価は、前期末試験の成績と出席点で評価する。前期末試験80%+出席点20%として、それらを総合して評価する。前期末試験を受けないものには単位認定をしない。
教科書  テーマ毎にプリントを用意する。又授業中参考にすべき書をその都度紹介する。
参考文献  中村元著『ブッダ入門』(春秋社刊)、『ゴータマブッダ』I・II巻(春秋社刊)、原始仏教』(岩波新書、岩波書店)、『インド思想史』(岩波全書)
その他 授業中、私語がひどい場合や、受講態度がきわめて悪いと思われるときは、教室から退出するよう促すことがあるので注意してほしい。